W3C Markup Validation Service(W3Cマークアップバリデーションサービス)とは
World Wide Web Consortium(W3C)が提供する HTML・XHTML の文法チェックツール です。
WebサイトのHTMLが正しい文法に従って書かれているかを自動で検査し、
・エラー(重大な問題)
・警告(修正を検討したほうが良い部分)
などを一覧で表示してくれます。
Web制作での品質向上に欠かせない公式ツールで、Web標準に沿ったコーディングを行う上で最も信頼されているサービスです。
主な機能・特徴
- HTML・XHTML の文法チェックが無料でできる
- URL・ファイル・直接入力の 3種類でバリデーション
└ URLを入力して実際のページをチェック
└ ローカルファイルをアップロードしてチェック
└ HTMLコードをコピペしてチェック - エラー箇所を行番号付きで表示
- 正しい記述の例を提示してくれる
- 世界標準のルールで検査される
W3C公式ツールのため信頼性が高く、企業や教育現場でも定番のチェック方法です。
活用例
- コーディング後の最終チェックに使用
- HTMLに誤りがあるせいで表示崩れが起きる場合の原因調査
- 他のコーダー・エンジニアとの品質共有
- 制作会社の納品基準として利用
- Web標準に沿った制作を学ぶ教材として利用
特に初心者は「正しいHTMLの書き方」を学ぶ良い機会になります。
使い方
インストールやログインは不要!
Webブラウザでアクセスすればすぐ使えます!
【使い方1】URLを入力してチェック
初心者でも迷わないワンタッチ診断です!
①「Validate by URI」タブが開いているのを確認
②チェックしたいページの URL を入力
③「Check」ボタンをクリック
【使い方2】HTMLファイルをアップロードしてチェック
ローカルで制作中のファイルを検査したい場合にオススメ!
①「alidate by File Upload」タブが開いているのを確認
②「ファイルを選択」からチェックしたいファイルを選択
③「Check」ボタンをクリック
【使い方3】HTMLコードを直接入力してチェック
コピー&ペーストで手軽に確認!部分的なコードチェックにも最適です!
①「Validate by Direct Input」タブが開いているのを確認
②テキストエリアにHTMLコードを貼り付け
③「Check」ボタンをクリック
【エラー表示の見方】

表示される結果は以下の通りです
・赤=エラー
・黄色=警告
・緑=問題なし
エラー内容が丁寧に説明されているため、初心者でも改善点を理解しやすい構造です。
サービスについて
サイト内では明確な利用規約ページはありませんが、W3Cの一般的なポリシーに従います。
主に以下のようなものです。
・結果の正確性は保証しない(自己責任)
・過度な負荷をかける使い方は禁止
・ツールの仕様は予告なく更新される場合がある
企業利用・商用利用も問題ありません。(チェック結果を制作業務に使うことに制限はありません)
| 料金形態 | 無料 |
| 登録・ログイン | 不要 |
| ヘルプとFAQ | 公式サイト |
※掲載内容は変更される場合があります。必ず【公式サイト】で確認後、自己責任でご利用ください。
注意点
※ エラーゼロでも完璧とは限らない
W3C基準に問題がないだけで実際の表示崩れやSEO改善とは別問題です
※ JavaScriptで生成されるHTMLはチェックできない
静的HTMLのみに対応しています
※ 厳しい仕様のため古いHTML記述がエラーになりやすい
HTML5で書き直した方が良いケースもあります
※ 実務では「エラー0」より「意図が正しく伝わるコード」が大切
バリデーションは重要ですが、それだけで品質が決まるわけではない点に注意

